山と家族

元JW2世が過去を消化する記録

唯一、会いたい兄弟達

鞭全盛期の80年代、九州の田舎で暮らしていた。父の仕事は数年おきに転勤があり、街中から阿蘇山の麓ののどかな街で小学生の半分ほどを過ごす。 この頃は持病で通院しないといけないけど、母は正規開拓を始めたり妹達は小さいし、私を病院へ連れていくと夕方…

父と母への手紙(2)

ある夜お父さんと一緒にお風呂にはいったとき赤く青くベルトの跡がのこるおしりをみてぎょっとした顔をしたけど何も言わなかったその時の私の絶望感は、こうして文字にして伝えることはできても決して分かりえないでしょう。 母も私のことをあまり愛せなかっ…

父と母への手紙(1)

大切なお父さんお母さんお父さんからの手紙をもらい8か月の間いままで考えないよう封印していたエホバの証人だった過去とこれからを考えてきました。二人からたくさんの愛情で育ててもらったはずなのにどうしてもそれを思い出せません。一緒に過ごした記憶は…

父はカルト宗教と静かに戦っていた。そして負けた。

エホバの証人は反対されるとされるほど信仰が燃えて強くなっていく。なぜなら、真の宗教こそ迫害されると教えられているから。 子供の私もそうだった。 父が不機嫌になるほど嬉しそうに母の顔を伺った。迫害されるってすごいことだよね!負けないよね!って…

私について

私 49歳 夫と息子2人と福岡に住む。 三人兄弟の長子として70年代初めに生まれる。 私が1,2歳頃、1975年を目前に母がエホバの証人となる。 中学生でバプテスマ 夏休み、冬休み…と休みごとに補助開拓 高校卒業と同時に正規開拓者 20歳のときに断絶 父 未信者だ…

断絶して約30年経った今何をするのか

物心ついた頃からエホバの証人だった(正しくはエホバの証人という生きる道しかなかった)私は「断絶」という手段を選んでエホバの証人を辞めて約30年経った。 そして今、 未信者だった70歳過ぎの父から手紙が届いた。 これから神権学校に入り、行く末はバプテ…